2019年3月17日日曜日

お金持ちへの道のり【5】リスクとは何か?②~投資はサーフィンではなく遠泳をイメージすべき~

お金持ちへの道のり【5】リスクとは何か?②
~投資はサーフィンではなく遠泳をイメージすべき~

前回記事
お金持ちへの道のり【4】リスクとは何か?①
~「価値」と「価格」の違い~
https://www.brightlifefund.com/2019/03/4.html


では以下のような論旨で
皆さんと一緒に「リスク」を考えてみました。

◆『投資』に対してしり込みするのは、
「元金が保証されない」リスクが怖いから。
◆では銀行預金は安全か?
「元金」は保証されるが「価値」は保証されない。
◆また銀行預金も預金者は投資家として
「間接金融」という形の金融商品を購入し、
投資を行っている、つまりリスクテイクをしている。
◆さらに銀行預金のみというのは
「一点張り」の投資をしているのであって、
投資の大原則「分散投資」を行っていない、
というリスクがある。


そして最後に次回予告として
「では、元金が保証されないとして、
 そのマイナスはリスクではないのか?」
を以下の経済状態を模式的に表したグラフを元に、
「リスク」についての考察を
皆さんと一緒に進めていこうと思います。

経済状態を模式的に表したグラフ

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【1】私たちは大きな波がうねる海面を漂っている

まず最初に意識するべきはこれ

「大きな波がうねる海面を漂っている」
です。

これは特に投資経験の有無を問わず、
景気というものは好景気、不景気を
行ったり来たりするもので、

物の値段も上がったり下がったりする、
というのは知識として皆さんお持ちかと思います。

少しかじったような人であれば、
円高が進んでいるからガソリンの値段が下がってる、
という風に景気が何か関連する要素に連動する
ということもご存知かと思います。

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これが買い物をする時には
「高くなっている」とか
「安くなっている」とか
いう風に皆さん敏感なのですが、


こと、資産に関してはこれに非常に鈍感です。

「んんん!?何の話?」

となるかもしれませんが、

前回の
銀行預金は「価値」が一定ではない、
という話のおさらいです。

今お手元の銀行預金は
「価格は一定」ですが、
「価値は変動」しています。

もう少し具体的に言うと、
モノの値段の逆方向に
資産の価値は変動します。


レギュラーガソリンを例にすると、

・1リットル150円の時と、
・1リットル120円の時と、

ガソリンの価値は同じです。

(実は産油国の生産量調整により
 価値も変動しますが、
 ここでは一旦その話は無しで、
 一定であるとします。)

で、モノの価値が一定なのに、
値段が上がったり下がったりするのは、
お金の価値が下がったり上がったりするから。

つまり、学校で習うインフレとデフレですね。

お金持ちになるためにはまずはこれ、
つまり資産の価値が上下していることを
知識だけではなく体感する、
実感として肌で感じる必要があります。

経済の状況によって、
給与が上がる、下がる、
モノの値段が上がる、下がる、
これに加えて
自分の資産の価値が上がる、下がる、
これを明確に意識しましょう。

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では、このことを踏まえて、
例えば投資信託の
「元金は保証しませんよ」
はリスクなのか。

これはなかなか難しいところで、
ある程度ザックリとした『直感』が必要です。

全く投資未経験の方にとっては、
ちょっと不安になるような話になりますが、

資産の10%程度の「価格」の変動は日常茶飯事です。

つまり、例えば500万円を運用している最中に、
基準価格が50万円プラスになったり、
50万円マイナスになったり。

50万円マイナスになると、
最初はすごくビビります。
「これ大損なんじゃないのか?」と。

また、逆に50万円プラスになると、
すごくテンションが上がります。
「やったー!めちゃくちゃ
 儲かってるじゃん!」みたいに。

ところが、投資経験がそれなりになってくると、
そういう値動きに鈍感になります。

というより、基準価格そのものを
あまりじっくり見なくなります。

「またどこぞの大統領が変なことを言うから、
 市場心理が悪化して値段が下がるだろうな」

程度に冷めた目で見るようになる。

冒頭にお伝えしたグラフの様に、
波が上がったり下がったりするように、
価格も上がったり下がったりするもの、
ということを実感として
理解できるようになるからです。

なので基準価格が購入時と比較して
マイナスになるということを
特にリスクとして考える必要がなくなります。

※ただし、大前提がずれていると大変なので、
 以下のことを知っておいていただきたいと思います。

 別途記事にするつもりですが、
 一度築いた資産は資産として保全し、

 その資産が生み出すものを
 つつましやかに享受する、
 というのがお金持ちになる原則。
 という前提を一応頭の片隅にお願いします

 一度築いた資産を安易に現金化して、
 何か贅沢なものを買おうという魂胆がある場合は、
 当然マイナスになると
 「塩漬け」にしなくてはいけない、
 というリスクにはなりますね。

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【2】海面は実は少しずつ上昇する

これは地球温暖化による
環境破壊の話ではありません。

何の話かというと、
「インフレ」の話です。

「うん、それはさっき聞いたぜ!
 デフレとインフレが
 交互に来るって話でしょ?
 痴呆か?」

痴呆ではないのですが、

デフレとインフレが交互に来つつも、
実は緩やかにインフレが優位に進むことが、
過去の統計上明らかになっています。

また、前回の記事内でも触れましたが、
日本国でいうと中央銀行の日銀は
「年2%」をインフレの目標としていますよね。

つまり、冒頭のグラフの様に、

短期、中期にはインフレ、デフレが
交互に来るのですが、
長ーい期間を平準化しすると
緩ーくインフレになります。

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世の中のお金持ちが努力している要素の一つに、
「インフレに負けない」があります。

もちろんそもそも大きな額を稼ぐ、
ということが前提になるのですが、

稼いだ後、せっかく築いた資産が
インフレで紙くずになることを恐れ、
然るべき方法で「価値」を保全しようとするのです。

当ブログでおススメする投資信託や、
その他、金(GOLD)、宝石、土地、
様々な方法があります。

くどいようですが、
この「価値」の保全については
銀行預金という投資方法は全く適していません。

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「だけどさ、そんなものは
 お金持ちになってから
 考えることでしょ?」
とか
「今大したお金もないのに、
 お金持ちのふりをして
 難しいことを考えるって、
 背伸びをしてるみたいで
 なんかカッコ悪い」
とか


もしそう思われるなら、
誠に残念ながら論外です。

お金持ちになるのは
諦めてください。



と、厳しめに言いたいところですが、
当ブログの続きの記事の中で、
こういう意識を持つ方法論というところも
随時皆さんと一緒にやっていこうと思います。

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さて、今回記事のまとめです。

今回はサブタイトルとして

~投資はサーフィンではなく
 遠泳をイメージすべき~

としましたが、
そのココロは。

投資とは波の谷間でボードに乗り、
波の高いところで上手くバランスを取り
カッコよく決めてやるぜ!
というような短期的な成功を夢見るのではなく、

波の谷間にいようが高いところにいようが、
何とか溺れないようにもがき苦しみながら、
水面から顔を出して泳ぎ続ける。
時には大きな波に飲み込まれても、
いつか楽園の岸に泳ぎ着けることを信じて。


これが投資のあるべき姿であると筆者は考えています。


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次回は普通の人が投資を行わない
大きな理由の二つ目
「面倒臭い」について
皆さんと一緒に考えてみようかと思います。

投資はサーフィンではなく遠泳だ



2019年3月5日火曜日

お金持ちへの道のり【4】リスクとは何か?①~価値と価格の違い~

お金持ちへの道のり【4】リスクとは何か?①
~価値と価格の違い~


当シリーズ前回記事
お金持ちへの道のり【3】
~投資信託による資産運用の実例と長所概要紹介~

の中で、
皆さんが投資に対して尻込みする
大きな理由の一つに
「リスク」
があげられる、としました。

リスクとはつまり
「投資した元金が保証されない」
というものなのですが…


今回記事は若干頭の中が
こんがらがるような話になります。

ただ、是非とも知っておいていただきたい
非常に重要な内容でもあります。

こんがらがるとしましたが難しく細かく考えずに、
「ザックリとしたイメージ」
でとらえていただきたいと思います。


今回記事はタイトル
リスクとは何か?「価値」と「価格」の違い
です。

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銀行預金は安全だ。
なぜなら元金が保証される。
つまり、
預けたお金がそのまま引き出せるから。

ごくごく一般的な感覚として、
上記の様に世の中では通用しています。

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スタジオジブリのアニメ映画に
『火垂るの墓』
という作品があります。

第二次世界大戦中の日本を舞台として、
戦災孤児になってしまう兄妹のお話です。

兄の名前はセイタ
妹の名前はセツコ


兄妹二人で生きていかねばならなくなってから
セイタがセツコに母親が残した銀行預金の残高を
以下の様に嬉しそうに伝えます。

『お母ちゃん銀行に7000円も貯めててん。
 これだけあれば一生暮らしていけるよ!』

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もちろん私たちは物価が変動することを知っています。
当時の7000円と今の7000円では
価値が違うということを知っています。

ですのでもちろんセイタの言っていることを
笑うということはないですね。


ただ、
ほんとに笑っていられない
のがここです。

「価値が違う」。


私たちは知識として知っているけども、
この「価値が変動する」ということに
一般的に非常に鈍感です。

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2019年現在、

日銀がインフレ目標を年2%と公言しています。

年2%インフレということは、

今1万円で購入することができる商品、
またはサービスが
来年の同じ時期には1万円と200円出さなければ
手に入らなくなります。

さらにその一年後には
1万円と400円(複利の場合は404円)。
さらにその一年後には
1万円と600円(複利の場合は612円)。

これに対して当然銀行預金も同じように
年2%の利息が付きますよね。


…えぇっ!?付かない!?

そう、銀行にお金を預けていても
年2%の利息なんか絶対につきません。

それどころかATM手数料で
100円、200円はすぐに吹き飛びます。

某メガバンクなんかは
休日にATMでお金を「預ける」のに
手数料を取られるようになりました。

筆者はこれについて
「顧客を舐め過ぎてる」
と感じたので速攻で口座を解約しましたが。



話が横にそれましたが、
つまり、銀行は預金の額面は
おおよそ保証するのですが、
「価値」までは保証してくれません。

で、日銀の目算通りにインフレが進行すると、
必ず今の価値を保てなくなります。
インフレ2%に対して金利が追い付かないから。


「えっと、じゃあ、
 逆にデフレになった場合はどうなの?」

これが面白い話で、
今1万円で購入することができるものが、
来年の今頃9,800円で買えるかもしれない。

200円浮くわけですね。

つまり「デフレになれば得をする」
という状態です。

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つまり端的に表現をすると、

銀行預金とは安全な金融資産ではなく、
「この先デフレが進むだろう」
という予測に基づいた金融商品の購入、
つまり「投資」に他なりません。

そして『投資』という限りは
リスクの伴うものなのです。

「えー!?
 全くそんなつもりじゃ
 ないんだけど!」

と言っても通用しません。

さらに追い打ちをかけるようで申し訳ないのですが、
同時に以下のことも言えます。

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「一点張り」
つまりある方向、ある銘柄に
集中して投資するのは危険だ。

なぜならその方向が外れた場合、
とんでもない損失につながるから。
だから「分散投資」が必要だ。

ということについて、
投資に関して素人の人でも、
何となくご理解いただけると思います。


ですが、
「いやー、私は保守的で安全志向だから、
 無理な投資はせず、銀行預金だけ。」
と言っている人は事実

「一点張り」

のギャンブルをしている状態なのです。

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いや、そうは言っても
それは言い回しの問題で、
銀行預金はギャンブルじゃないでしょ?

と、かたくなに信じない人もいます。

何者かによる刷り込みが強いのか。
「投資」ということに対する
色んな種類の拒絶反応が大きいのか。
なぜなのかはよく分かりません。


しかし、以下のことを良く確認してください。

銀行預金というのは「間接金融」で
預金者が銀行にお金を預け、

銀行がそのお金を融資し、
貸付利息から手数料を引いて
預金者に利息を払う、

というもので、
預金者=投資家で
銀行はその代行業者なのであり、
銀行預金は明確に「投資」なのです。

これは中学校の社会科で習います。
(多分。一応習った記憶がある)

直接金融は自分で証券会社を通じて株や債券を購入して、
資金を企業や自治体等の組織に託して、
業績に応じて配当を受け取るなり、
利息を付けて返してもらうなりするものです。

ただ銀行預金であれば融資先が
倒産したりするリスクを銀行が背負いますが、

直接金融の場合はこれが「自己責任」で、
投資した企業が倒産したりしてて
投資額が回収できなくなるリスクもあります。

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さらに、当ブログでおススメする投資の方法として、
「投資信託」
というものがあります。

これは
株や債券等の直接金融と
銀行の間接金融のちょうど間にあるものと
お考えいただければ分かりやすいかと思います。


つまり、株や債券の様な、
「投資先を見つけなければならない」
というような手間を投資信託の運用会社が担当し、
投資家は運用会社に資金を預ける、
というのは銀行と同じで「間接金融」です。


ただ、どういったカテゴリの投資を行うか?
を投資家が選択することができ、

(例えば不動産投資を行う投資信託、
 電力会社等のインフラに投資を行う投資信託、
 新興国の債券に投資を行う投資信託、など)

それらを主に扱う「ファンド」は
株式等と同じような基準価格の変動、
また予定の配当利回り等を公開しています。

そして残念なことに一般的に
投資信託は元金が保証されません。

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今回記事ではまず、
価格と価値の違いとは何か、
を簡単にご説明し、

銀行預金は投資であり、
安全な資産でない。

間接金融、直接金融とは。

というところを
皆さんと一緒に考えてみました。


次回はこの続き、
「では、元金が保証されないとして、
 そのマイナスはリスクではないのか?」

というようなところを
以下のようなグラフを見ながら、
もう少し詳しく進めていこうかと思います。

値動きの概要イメージ図





2019年3月2日土曜日

2019年2月運用実績

2019年2月運用実績

先月は一部「なんちゃって配当」になってしまって
若干調子が悪かったのですが、
今月はそれが復活して期待通りの配当がでました。

さらにモニター対象のファンドの中で
期待できそうなものがいくつか出てきたので、
もしかすると景気回復の兆しかも、
と密かに期待している状態です。

以下が今月の当ファンドの運用実績とまとめです。

2019年2月運用実績


2019年2月の運用実績まとめ
①約537万円を運用して、約45,000円の配当で利回り 0.85% 期待通り。
(先月「なんちゃって配当」になっていたファンド15、18が復活。)
②当初期待していなかった銘柄(ファンド6、35)が2か月連続好調、
特にファンド6については税引き後で 月利1.5% なので、かなり魅力的。
③その他ファンド2、5、36も今月から好調。次月以降モニター強化。
【次月に向けた売買】
<1.売却>
ファンド12が月利0.66%程度なので2/3の80万円程度売却、
ファンド34が月利0.7%程度なので1/2の55万円売却
<2.購入>
1と現在の余剰資金100万から15万円を加えて150万円で
ファンド6を100万円、ファンド35を50万円購入

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銘柄については伏せている状態です。
「嘘つき!」と言われて
風説の流布に抵触するとかになると困りますので。

もう少しスピーディーに銘柄交換の判断を
しなければならないところなのですが、

「なんちゃって配当になるからならないか」
はフタを開けてみないと分からないというのが、
まあしようがないところではあります。

「なんちゃって配当って何?」

というところについては、
当ブログでまたご紹介したいと思います。