お金持ちへの道のり【4】リスクとは何か?①
~価値と価格の違い~
~価値と価格の違い~
当シリーズ前回記事
お金持ちへの道のり【3】
~投資信託による資産運用の実例と長所概要紹介~
の中で、
皆さんが投資に対して尻込みする
大きな理由の一つに
「リスク」
があげられる、としました。
リスクとはつまり
「投資した元金が保証されない」
というものなのですが…
今回記事は若干頭の中が
こんがらがるような話になります。
ただ、是非とも知っておいていただきたい
非常に重要な内容でもあります。
こんがらがるとしましたが難しく細かく考えずに、
「ザックリとしたイメージ」
でとらえていただきたいと思います。
今回記事はタイトル
リスクとは何か?「価値」と「価格」の違い
です。
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銀行預金は安全だ。
なぜなら元金が保証される。
つまり、
預けたお金がそのまま引き出せるから。
ごくごく一般的な感覚として、
上記の様に世の中では通用しています。
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スタジオジブリのアニメ映画に
『火垂るの墓』
という作品があります。
第二次世界大戦中の日本を舞台として、
戦災孤児になってしまう兄妹のお話です。
兄の名前はセイタ
妹の名前はセツコ
兄妹二人で生きていかねばならなくなってから
セイタがセツコに母親が残した銀行預金の残高を
以下の様に嬉しそうに伝えます。
『お母ちゃん銀行に7000円も貯めててん。
これだけあれば一生暮らしていけるよ!』
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もちろん私たちは物価が変動することを知っています。
当時の7000円と今の7000円では
価値が違うということを知っています。
ですのでもちろんセイタの言っていることを
笑うということはないですね。
ただ、
ほんとに笑っていられない
のがここです。
「価値が違う」。
私たちは知識として知っているけども、
この「価値が変動する」ということに
一般的に非常に鈍感です。
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2019年現在、
日銀がインフレ目標を年2%と公言しています。
年2%インフレということは、
今1万円で購入することができる商品、
またはサービスが
来年の同じ時期には1万円と200円出さなければ
手に入らなくなります。
さらにその一年後には
1万円と400円(複利の場合は404円)。
さらにその一年後には
1万円と600円(複利の場合は612円)。
これに対して当然銀行預金も同じように
年2%の利息が付きますよね。
…えぇっ!?付かない!?
そう、銀行にお金を預けていても
年2%の利息なんか絶対につきません。
それどころかATM手数料で
100円、200円はすぐに吹き飛びます。
某メガバンクなんかは
休日にATMでお金を「預ける」のに
手数料を取られるようになりました。
筆者はこれについて
「顧客を舐め過ぎてる」
と感じたので速攻で口座を解約しましたが。
話が横にそれましたが、
つまり、銀行は預金の額面は
おおよそ保証するのですが、
「価値」までは保証してくれません。
で、日銀の目算通りにインフレが進行すると、
必ず今の価値を保てなくなります。
インフレ2%に対して金利が追い付かないから。
「えっと、じゃあ、
逆にデフレになった場合はどうなの?」
これが面白い話で、
今1万円で購入することができるものが、
来年の今頃9,800円で買えるかもしれない。
200円浮くわけですね。
つまり「デフレになれば得をする」
という状態です。
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つまり端的に表現をすると、
銀行預金とは安全な金融資産ではなく、
「この先デフレが進むだろう」
という予測に基づいた金融商品の購入、
つまり「投資」に他なりません。
そして『投資』という限りは
リスクの伴うものなのです。
「えー!?
全くそんなつもりじゃ
ないんだけど!」
と言っても通用しません。
さらに追い打ちをかけるようで申し訳ないのですが、
同時に以下のことも言えます。
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「一点張り」
つまりある方向、ある銘柄に
集中して投資するのは危険だ。
なぜならその方向が外れた場合、
とんでもない損失につながるから。
だから「分散投資」が必要だ。
ということについて、
投資に関して素人の人でも、
何となくご理解いただけると思います。
ですが、
「いやー、私は保守的で安全志向だから、
無理な投資はせず、銀行預金だけ。」
と言っている人は事実
「一点張り」
のギャンブルをしている状態なのです。
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いや、そうは言っても
それは言い回しの問題で、
銀行預金はギャンブルじゃないでしょ?
と、かたくなに信じない人もいます。
何者かによる刷り込みが強いのか。
「投資」ということに対する
色んな種類の拒絶反応が大きいのか。
なぜなのかはよく分かりません。
しかし、以下のことを良く確認してください。
銀行預金というのは「間接金融」で、
預金者が銀行にお金を預け、
銀行がそのお金を融資し、
貸付利息から手数料を引いて
預金者に利息を払う、
というもので、
預金者=投資家で
銀行はその代行業者なのであり、
銀行預金は明確に「投資」なのです。
これは中学校の社会科で習います。
(多分。一応習った記憶がある)
直接金融は自分で証券会社を通じて株や債券を購入して、
資金を企業や自治体等の組織に託して、
業績に応じて配当を受け取るなり、
利息を付けて返してもらうなりするものです。
ただ銀行預金であれば融資先が
倒産したりするリスクを銀行が背負いますが、
直接金融の場合はこれが「自己責任」で、
投資した企業が倒産したりしてて
投資額が回収できなくなるリスクもあります。
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さらに、当ブログでおススメする投資の方法として、
「投資信託」
というものがあります。
これは
株や債券等の直接金融と
銀行の間接金融のちょうど間にあるものと
お考えいただければ分かりやすいかと思います。
つまり、株や債券の様な、
「投資先を見つけなければならない」
というような手間を投資信託の運用会社が担当し、
投資家は運用会社に資金を預ける、
というのは銀行と同じで「間接金融」です。
ただ、どういったカテゴリの投資を行うか?
を投資家が選択することができ、
(例えば不動産投資を行う投資信託、
電力会社等のインフラに投資を行う投資信託、
新興国の債券に投資を行う投資信託、など)
それらを主に扱う「ファンド」は
株式等と同じような基準価格の変動、
また予定の配当利回り等を公開しています。
そして残念なことに一般的に
投資信託は元金が保証されません。
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今回記事ではまず、
価格と価値の違いとは何か、
を簡単にご説明し、
銀行預金は投資であり、
安全な資産でない。
間接金融、直接金融とは。
というところを
皆さんと一緒に考えてみました。
次回はこの続き、
「では、元金が保証されないとして、
そのマイナスはリスクではないのか?」
というようなところを
以下のようなグラフを見ながら、
もう少し詳しく進めていこうかと思います。
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