【ネタばれ注意】とタイトルを記載いたしましたが、
筆者の文才でここで書いた程度では
厚切り氏の講演の価値の0.1%も伝わらないので、
まあ一旦のところはご安心ください。
さて、本日とあるイベントに参加し、
厚切りジェイソン氏の講演を拝聴しました。
とても役に立つ、感動する話をいくつか聞けたので、
ここで筆者視点での概要をいくつかご紹介したいと。
厚切り氏はそこかしこで講演をなさっているようなので、
参加するチャンスが巡ってくれば、
迷うことなくご参加されることをお薦めします。
"Why Japanese people !?"って全然言わない! |
講演内容の本筋とはあまり関係のないところなのですが、
氏の持ちネタというか定番の
"Why Japanese people !?"って
全然おっしゃらなかったです。
ただ、話の中のそこかしこに
ちゃんと笑わせてくれるポイントを仕込み、
会場を沸かせて来るのはさすがだな、
と思いました。
それどころか、
実はこれってかなり凄いことで、
「外国人にありがちなずれた視点」
というだけではなく、
外国人が日本人の感覚に合わせて
笑いを取るって相当に難しいことで、
本当に畏怖すべき天才なんだろうなと思いました。
100人に1人の才能を組み合わせればよい |
講演内容は氏のこれまでの略歴に沿って
色々なエピソードを交えて教訓を教えてくれる、
という流れなのですが、
その最初はGoogleのインターンに
参加できなかったエピソードから。
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筆者が何となく意外に感じたのは、
アメリカでも良い企業に就職するために、
履歴書に記載すべき経験を積む必要があり、
(当たり前と言えば当たり前で、
日本よりシビアな印象を受けましたが)
Googleのインターンへの参加が
氏の就職活動当時に最高レベルに
「ハクが付く」ものの代表例でしたと。
で、それに応募して、
かなり良いところまで進んだけども、
結果は不合格。
確率で言うと10000人に1人しか参加できない、
という倍率だったそうです。
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就職するためのネタが積めないということで
氏はかなり焦ったそうですが、
10000人に1人は難しくても
100人に1人というレベルを
二つ組み合わせれば
10000人に1人に匹敵するじゃん!
という発想にたどり着いて、
その一つに日本語を勉強する、
というところを狙ったそうです。
で、その他の色んな要素を付け加えて、
10000人に1人どころか、
世界で唯一無二の存在になったわけですね。
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実はこの発想は
先日ぶらっと本屋に入ってタイトルだけで即買いした
堀江貴文氏の以下の本にも同様のことが書かれていて、
天才は同じことを考えるんだなーと
感心した次第です。
100人に1人でも相当に難しい話なのですが、
もっと安易にすれば、
10人に1人の才能を4つ組み合わせれば
10000人に1人になりますよね。
まあ世の中のニーズに合わせて、
色々と試行錯誤が必要ではありますが、
ただ、漫然と生きていくよりは、
何か自分にしかできないこと、
つまり自分の価値を探りながら
毎日を生きる方が絶対楽しいですよね。
三匹の子豚はわらの家が正解 |
これも変化が速く激しい時代においては、
「一発目から完ぺきを目指すよりも、
とりあえず暫定的な結果を出して悪いところを修正する、
それを繰り返してより良いものを築き上げていくべき」
こういう考え方がトレンドになりつつあります。
なので(上から目線のようで恐縮なのですが)
特段目新しい話ではないのですが、
この話を聞きながらふと思ったのが、
「正解が既に決まっているから、
サボらずマジメに取り組み、
間違いの無いように最初から完ぺきを目指すべき」
ってなんだか学校教育の基本方針の様に思えてならないなと。
もちろん昔話、童話の中にも
いつの時代にも教訓として活かせる話が
たくさんあると思うのですが、
モノによってはその時代だからこそ有効であったもの、
またはその当時の為政者のプロパガンダであったかもしれない、
という可能性を疑わなくてはいけないなと思いました。
目標に向かって努力するのはNG |
この話は本当に初めて聞く発想だったので、
話を聞きながら「うーん」と思わず
うなってしまったのですが、
氏は何か目標を決めて努力するのが嫌いだと。
その理由というのが、
その目標の期限が到来すると、
結果が良かったにせよ悪かったにせよ、
そこで成長が止まるからだと。
具体例でいうと、例えばダイエット。
「〇月〇日までに-10KG目指す!」
という目標を立てたとすると、
①見事目標達成の場合!
目標を達成できたから気が抜けてリバウンドする!
その状態をキープするということが目標ではないから。
②残念ながら目標達成ならず!
せっかく頑張ったのに無駄だった!
もう止めちゃえ!とリバウンドする!
で結局リバウンドする!になるから。
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別の例を取ると例えば何かの勉強。
良い大学に入るために勉強するのか?
そうではなくて
それによって得た知識を何かに活かすために
勉強しているのではないか?
または勉強そのものが目的では?
実は氏も日本語を勉強したと言いながら、
実際に日本に来て会話がいきなり会話ができたか?
というとそうではないらしいです。
その教訓からというわけではないかもしれませんが、
氏はいまだに漢字の書き取りの勉強をなさっているそうです。
"Why Japanese people !?"は案外ネタではないかも |
本日厚切りジェイソン氏の講演を聞き終わって、
非常にためになったし、ある意味勇気をもらって、
すごく気持ちが晴れやかになったように思えます。
ただ、いつもの
"Why Japanese people !?"は
「芸人」厚切りジェイソンのセリフではあるのですが、
実は結構まじめに私たちに突き付けられたもの、
笑いごとではない意味合いを含んでいるのではないか、
とも思いました。
すごく恥ずかしい気持ちになり、
また、
もし厚切り氏からこのセリフを言われなくなったら、
つまり、
「あ、もうこいつら(日本人)って
期待するだけ無駄なんだ」
と諦められてしまったら、
というような恐怖も感じました。