『 間接金融 』とは。 |
まず投資を始めるにあたり、
『本質的に、銀行とは何なのか?』
というところを
知っておくことは損になりません。
銀行口座は会社からの給与の振り込みや、
住宅や自動車等の各種ローン、
公共料金の引き落とし等に利用されます。
また、自宅に多額の現金があると
盗難や災害によって損失する可能性があるので、
金庫代わりに使うという意味もあると思います。
ただ、本当に根本のところは何なのかを
以下のイメージ図でご理解いただきたいと存じます。
【銀行口座に対する預金】イメージ |
銀行は預金者から預かった預金を
・「勝手に」色んなところに融資(投資)をして利息を取り、
・手数料(銀行の運営のために徴収)を引いて、
・預金者(出資者)に利息(配当)として支払う、
ということを行っております。
この「勝手に」というところがみそで、
言い換えると
「出資者は誰に投資しているか分からない」
という状態です。
これを「間接金融」と呼びます。
銀行預金=投資である。 |
つまり普段の銀行の利用時には
あまりを意識していませんが、
大きな意味合いの一つとして、
銀行預金とは
・銀行にお金を預けて
=「金融商品を購入して」
・銀行に運用方法を委任して
=「委任するという選択をして」
・利息を受け取る
=「配当を受け取っている」
これはすなわち
『投資をしている』
ことに他ならない。
と理解し、明確に意識しておく方が
良いと思います。
ただし、利回りは極めて低い。 |
ただし、融資(投資)が
必ず回収できるわけではなく、
融資先が倒産して
損をする場合があります。
これについて一般の銀行では
「このリスクを銀行がすべて受け持つ」
つまり
「預金者は預金の元金が保証される」
という特徴があります。
また2019年現在の最近でこそ、
AIの導入によって人員削減を
目指すという方向性を
各銀行が持っているようですが、
ご存知の通り、
銀行マンは高給取りが一般的で、
融資によって稼ぎ出した利益の
銀行の取り分はべらぼうです。
要するに融資の金利と預金金利の差額が
◆リスクヘッジのためのバッファー
(貸し倒れが発生しても他の契約で
設けている部分から補完するための余剰利益)
◆銀行の運営資金
(各店舗の必要経費、銀行マンの給与等)
になっているわけです。
AIの導入がどの程度の効果をもたらすか、
筆者は本業がSEのため、
非常に懐疑的に見ていますが、
◆貸し倒れのリスクが低減する
◆余計な人経費を削減できる
という上記の問題を
ダブルパンチで改善できれば、
融資を受ける際の金利も下がるし、
預金者へ支払う利息も向上する、
かもしれませんね。
ただし、2019年現在の状況でいうと
「銀行預金は極めて利回りの低い投資」
であることに間違いはありません。
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